白い兎が逃げる (光文社文庫)
2008年9月22日 波紋/思考著:有栖川有栖
アリス&火村シリーズ、短・中編集
図書館でノベルズを読んだので、文庫本になったら買おうと思いつつ、
すっかり忘れていたのを、アマゾンの検索で見つけ、
本屋さんにあったら買おうと思っていた一冊。
先週、本屋で見つけたので入手。
じっくりと読み返しました。
わたしにとっては読みやすい推理小説の作家さんです。
収録作
不在の証明
地下室の処刑
比類ない神々しいような瞬間
白い兎が逃げる
推理小説的に面白いのは表題作の「白い兎が逃げる」ですね。
火村がアリスの言動で発想の転換をしているところが、シリーズのキャラ好きとしては
押しの一品。(笑)
物語の心理的というか人間的な部分で面白いのは「地下室の処刑」。
登場人物のらしかぬセリフひとつが、犯人を示しているのが興味深い。
「不在の証明」も心理的なものが絡んでいるし、
「比類ない…」は何気に(当時の)時事モノだったりして、
それぞれ楽しいです。
中・短編で読みやすいせいもあるけど、
アリス&火村シリーズは何度繰り返して読んでも楽しめるんだよねぇ~。
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